2023年度のペナントレースも大詰め。セ・リーグはタイガースが優勝を決め、パ・リーグもオリックスの優勝が秒読みになってきましたね。プロ野球ファンの興味は、ポストシーズンのクライマックスシリーズに移ってきつつあるのではないかと思います。日本シリーズ進出をかけた戦い。賛否両論はあるものの、2位、3位のチームにとっては、まだまだこれから、もうひと暴れしてやるといった感じではないでしょうか。でも、2位、3位チームがCSを勝ち上がるのはそんなに簡単なことではないですよ・・・
下剋上が起こったのは過去6回
2007年から始まったクライマックスシリーズで、ペナントレースの2位もしくは3位のチームが勝ち上がったのは、過去に6回あります。
2007年 中日ドラゴンズ(2位)
クライマックシリーズ成績 (〇勝、×負、△引き分け)
- ファーストステージ:〇〇
- セカンドステージ :〇〇〇 ※この年は、先に3勝すればよいルール
ペナントレースの成績
- 首位とのゲーム差:1.5
- 貯金:14
- 首位チームとの対戦成績:12勝12敗
2010年 千葉ロッテマリーンズ(3位)
クライマックシリーズ成績 (〇勝、×負、△引き分け)
- ファーストステージ:〇〇
- セカンドステージ :〇××〇〇〇
ペナントレースの成績
- 首位とのゲーム差:2.5
- 貯金:8
- 首位チームとの対戦成績:9勝15敗
2014年 阪神タイガース(2位)
クライマックシリーズ成績 (〇勝、×負、△引き分け)
- ファーストステージ:〇△
- セカンドステージ :〇〇〇〇
ペナントレースの成績
- 首位とのゲーム差:7.0
- 貯金:7
- 首位チームとの対戦成績:11勝13敗
2017年 横浜DeNAベイスターズ(3位)
クライマックシリーズ成績 (〇勝、×負、△引き分け)
- ファーストステージ:×〇〇
- セカンドステージ :×〇〇〇〇
ペナントレースの成績
- 首位とのゲーム差:14.5
- 貯金:8
- 首位チームとの対戦成績:13勝12敗
2018年 ソフトバンクホークス(2位)
クライマックシリーズ成績 (〇勝、×負、△引き分け)
- ファーストステージ:〇×〇
- セカンドステージ :〇×〇〇〇
ペナントレースの成績
- 首位とのゲーム差:6.5
- 貯金:22
- 首位チームとの対戦成績:12勝13敗
2019年 ソフトバンクホークス(2位)
クライマックシリーズ成績 (〇勝、×負、△引き分け)
- ファーストステージ:×〇〇
- セカンドステージ :〇〇〇〇
ペナントレースの成績
- 首位とのゲーム差:2.0
- 貯金:14
- 首位チームとの対戦成績:13勝12敗
過去6回の記録から見えてくることは?
過去6回の記録から、下剋上が起こった時の傾向が見えてきます。
- ペナントレースの首位とのゲーム差はさほど関係ない。
2017年のDeNAは、広島に14.5ゲーム差離されての3位から、CSを勝ち抜いています。 - ペナントレースの貯金は7以上必要。
もっとも貯金が少なかったのが、2014年のタイガースの7つです。
2桁貯金があったチームが3チームもありますね。
逆に言うと、5割ぐらいでCSに出ても、勝ち抜くのは難しいということですね。 - ファイナルステージでは、いずれもラスト3連勝以上で決めている。
- 首位チームとの対戦成績はほぼ互角。
2010年のロッテは、史上最大の下剋上と呼ばれているだけあって、9勝15敗と首位ソフトバンクに大きく負け越していましたが、それ以外の5回は、ほぼ互角と言っていいと思います。 - ファイナルステージの初戦を出来れば取りたい。
下剋上が起こった過去6回中5回、下位チームが初戦を勝ってます。
優勝チームには1勝のアドバンテージがありますので、まず勝って、五分に戻すことがやはり大事ということですね。
2023年、下剋上は起きるのか?
セ・リーグ
9/16時点で、広島が貯金10、DeNAが4、巨人が-1。広島は下剋上の圏内ですね。DeNAは残り13試合でどこまで貯金を伸ばせるかでしょうか。
ただし、対戦成績は、阪神は広島に14勝8敗、DeNAに13勝9敗とともに大きく勝ち越しているので、順当に勝ち上がる可能性が高そうです。
広島がファイナルステージに進出した場合、シーズン中、完璧にやられている大竹を打ち崩して初戦を取れるかで、ですべてが決まるような気がします。
パ・リーグ
9/16時点で、ロッテが貯金5、ソフトバンクが1。オリックスは現時点では安全圏ですね。
対戦成績は、オリックスはロッテに12勝6敗と大きく勝ち越していますが、ソフトバンクとは10勝11敗と負け越しています。
ロッテ、ソフトバンクに今一つ決め手がなく、オリックスには山本由伸という、絶対的エースがいることを考えると、CSを突破する可能性はかなり高いと思います。